京都サンガF.C.のDF・アピアタウィア久がJリーグ通算100試合を達成した鹿島アントラーズ戦のイメージ

アピアタウィア久、苦難の先でつかんだJリーグ100試合――京都サンガの未来を担う成長の証

DEFINITION
アピアタウィア久のJリーグ100試合出場とは
京都サンガF.C.のDF・アピアタウィア久(27)が2025年10月25日J1第35節・鹿島アントラーズ戦(引き分け)で9試合ぶり先発出場しJリーグ通算100試合を達成したマイルストーン。192cmの身体能力に依存したプレーを自省し、不遇のベンチ外期間に宮本優太のポジショニングを映像分析で吸収したことで、フィジカル+知性型CBへの進化を証明した試合でもある。

アピアタウィア久、100試合目の先発復帰がもたらしたもの――京都サンガの未来を背負うCBの軌跡

10月25日、サッカーJ1リーグ第35節。舞台は2万超の観衆が熱気を帯びるサンガスタジアム by KYOCERA。この日、京都サンガF.C.のディフェンダー、アピアタウィア久選手が9試合ぶりに先発出場し、記念すべきJリーグ通算100試合の大台に到達しました。サンガが首位・鹿島アントラーズとの直接対決で劇的な引き分けとなったこの一戦。その背後には、27歳のアピアタウィア選手が乗り越えてきた悩みや葛藤、成長の軌跡がありました。

「100試合出場」の約束、その意味とは――大学時代から続く恩師との誓い

「プロになる前に大学の監督に『まず100試合出場だぞ』と言われていたので、それを今日の試合で達成できたのはうれしい。」

アピアタウィア選手がこう語るように、100試合出場は単なる数字ではなく、母校・流通経済大学の中野雄二監督との信頼と期待が詰まった約束でした。本来なら今シーズン早々に到達する可能性もありましたが、今季はベンチ外やリザーブ起用が続き、不遇の時期を経験。「試合に出られない状況は、いままであまり経験したことがなかった。」と苦しみながら、自分と向き合う日々が続きました。

COMPARISON / アピアタウィア久の成長プロセス:ベンチ外前後の比較
要素 ベンチ外以前 100試合到達時 評価
プレースタイル 身体能力(192cm・85kg)中心 ポジショニング+予測+判断力を加えた総合型
学習方法 実戦での経験蓄積 映像分析・宮本優太の動きを間近で徹底観察
メンタル 試合外の期間経験が少なく苦しんだ 「ふてくされたら終わり」と前向きに自己管理
監督評価 体格を活かした守備力を評価 守備+ビルドアップ+勝利のための選択と称賛
チームへの貢献 高さを活かしたエアバトル クリーンな守備+攻撃面での戦いも評価される
◎=明確な進化 ○=継続的改善 △=今後さらなる向上が期待される局面

「自分はもともと身体能力でプレーしてしまう選手だった」――“伸び悩み”からの脱却

アピアタウィア選手は192cm・85kgという恵まれた体格の持ち主です。ベガルタ仙台時代から高い評価を受けつつも、京都では同じCB(センターバック)に170cm代の宮本優太選手が起用されるなど、存在感が揺らいだ期間がありました。しかし彼は、その理由を真剣に考えます。

「試合に出られない間に優太(宮本)やノリくん(鈴木義宜)の細かいポジショニングを間近で見ながらめちゃくちゃ勉強しました。試合の映像も何度も見返しました。特に優太のプレーに関しては、あいつのおかげで成長できたと今日の試合で実感しています。」

身体能力に頼るだけでなく、ポジショニングや予測、冷静な判断力を自分のものにしようと努力を重ねました。チームの戦術や仲間の動きを徹底して観察し、映像分析も習慣に。悩み苦しむ中でも、成長への意欲を失わなかったこと。この姿勢自体が彼の財産となったのではないでしょうか。

FOR COACHES / FOR COACHES
身体能力依存を脱却させる指導の3ステップ
  1. 「なぜ小柄な選手が先発なのか」を体格優位選手に自分で答えさせる — アピアタウィアが「なぜ170cm代の宮本が起用されるか」を考え続けたように、フィジカルに頼りがちな選手に守備のポジショニングや予測の重要性を自分の言葉で言語化させる機会を作る
  2. チームメートのプレー映像を見て「真似る点3つ」を報告させる — アピアタウィアが宮本のプレー映像を何度も見返した習慣を参考に、週1回「仲間から学ぶ映像分析レポート」を導入しポジショニングや判断の学びを言語化させる
  3. 出場機会が少ない選手の「学びの行動」を毎週確認して称賛する — 「試合に出られない間に何を学んだか」を問い続けることで、不遇の時期が腐敗ではなく成長の時間になるよう意識を方向づける
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「悔しい思いでいっぱい」――苦い引き分け、しかし価値ある一歩

この日の京都サンガは、首位・鹿島アントラーズを90分間リード。しかし後半アディショナルタイムに追いつかれ、勝ち点3を逃します。足が攣り途中交代となったアピアタウィア選手は、「いいプレーを見せられたかもしれないけど、悔しい思いのほうがやはり多いですね」と、個人の記念以上にチームの結果にこだわる姿を見せました。

一方で曺貴裁監督は、「これまで悔しい思いをしてきたアピ(アピアタウィア)はクリーンに守ってくれたし、攻撃的な部分でも本当によく戦ってくれた。今日の試合で勝つために選んだ選手であり、それに応えるプレーも見せてくれた」と称賛しています。

この一戦でアピアタウィア選手は、彼の“武器”であるエアバトルや守備力に加え、ポジショニングや冷静な判断、ビルドアップという「学び」を成果としてピッチで表現しました。成長し続けるというのは、結果だけでなく過程の積み重ねにこそ価値がある。まさにそんな瞬間でした。

FOR PLAYERS & PARENTS / FOR PLAYERS & PARENTS
体格ではなく「賢さ」で勝てる選手になる方法
  1. 試合に出られない期間は「観察ノート」をつける — アピアタウィアがベンチから宮本優太の細かいポジショニングを学んだように、出場機会がない時こそ上手い選手・起用される選手の動きを見て気づきをメモする習慣が実力を伸ばす
  2. 自分より小柄・非力な選手が先発する理由を監督に質問する — 「なぜあの選手が選ばれるのか」という疑問を持ち、答えを探すことがポジショニング・予測・判断力という「頭で守るサッカー」の理解につながる
  3. 「ふてくされたら成長は止まる」という言葉をチームで共有する — アピアタウィアが苦しい時期に自分に言い聞かせた言葉は、ベンチを経験するすべての選手に届く。悔しさをバネに変える選手だけが次のステージに進める

多様なサッカー選手像――あなたは、アピアタウィア選手の姿に何を感じますか?

スポーツの世界、とりわけサッカーでは「フィジカルが強い」「技術が巧い」「メンタルが強い」といった、選手の特長がさまざまに語られます。しかし真の強さとは、困難な状況で腐らず、成長をめざし続ける心の持ちようにもあるのではないでしょうか。

例えば、今季10試合もベンチ外を経験し、絶望しそうになったアピアタウィア選手。彼は自分と格闘し、仲間を認め、監督や恩師の期待に応えるべく学びを積んできました。「これまでふてくされていたら成長は止まってしまうし、選手としてもう終わりだと思っていました」と言葉にする通り、どんな時も向上心を忘れない。その姿勢こそ、未来のプロ選手やサッカー少年少女に伝えたい“大切なこと”のように思います。

皆さんが応援する選手や所属クラブにも、苦しい時期や出番が少ない時があると思います。そんな時、アピアタウィア選手のように「今、自分にできることは何か」「なぜ自分より小柄な宮本選手が選ばれるのか」と問い続け、実践することで“自分だけのストーリー”を切り開くことができるかもしれません。

京都サンガF.C.の未来――アピアタウィア久の挑戦は続く

今季の京都サンガF.C.は残り3試合。首位・鹿島アントラーズとは勝ち点5差の3位。J1初制覇、あるいはアジアの舞台も現実味を帯びてくるポジションです。しかし「誰一人、白旗をあげていない」。アピアタウィア選手をはじめ、選手・スタッフ全員がまだまだ進化し続けようとしています。

記念すべき100試合到達は、通過点でしかありません。27歳のアピアタウィア久選手は、厳しい競争と成長の過程を経て、チームに“新しい力”と“揺るがぬ信念”を注ごうとしています。彼の今後が、京都サンガと日本サッカーの新たな物語を切り拓く原動力となることは間違いありません。

FAQ / よくある質問
Q. アピアタウィア久はどんなポジションの選手ですか?
A. 京都サンガF.C.所属のセンターバック(CB)です。身長192cm・体重85kgの恵まれた体格を持ち、ベガルタ仙台からの移籍選手です。かつては身体能力中心のプレーが課題とされていましたが、ベンチ外の時期に宮本優太や鈴木義宜のポジショニングを映像分析で学び、フィジカル+知性型CBへと進化しました。
Q. アピアタウィア久が京都サンガで100試合を達成したのはいつですか?
A. 2025年10月25日、J1第35節の首位・鹿島アントラーズ戦(サンガスタジアム by KYOCERA)で9試合ぶりの先発出場を果たし、Jリーグ通算100試合の大台に到達しました。試合は京都が90分間リードを保ちながら後半アディショナルタイムに追いつかれ引き分けとなりました。
Q. アピアタウィア久はなぜ試合に出られない時期があったのですか?
A. 2025年シーズンは今季に入り10試合超のベンチ外を経験しました。記事によれば「これまで試合に出られない状況はあまり経験したことがなかった」と本人が語っており、170cm台の宮本優太が同じCBポジションで起用される状況の中で、身体能力依存から脱却するための自己改革の時期でもありました。
Q. 曺貴裁監督はアピアタウィア久の100試合達成試合をどう評価しましたか?
A. 「これまで悔しい思いをしてきたアピはクリーンに守ってくれたし、攻撃的な部分でも本当によく戦ってくれた。今日の試合で勝つために選んだ選手であり、それに応えるプレーも見せてくれた」と高く評価しました。監督自身がアピアタウィアのベンチ外期間の苦労を理解した上でこの試合に起用したことが伝わる言葉です。

あなたならこの“トンネル”をどう進む?

苦しい時期の過ごし方が、未来を大きく変えることはサッカーにも人生にも共通しています。出場機会を求めて戦うアピアタウィア選手に、あなたは何を重ねますか? どんな困難のトンネルであっても、それを抜けようと努力する時、私たちは思わぬ「成長」と「出会い」を手にすることができるかもしれません。

最後に、サッカーというスポーツが私たちに与えてくれる学びを象徴する言葉を紹介して筆を置きます。

「困難とは、成長するために神様がくれたギフトである。」

これからのアピアタウィア久選手、京都サンガF.C.の挑戦に、皆さんもぜひ注目し、共に熱いエールを送りましょう。

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