最後まで諦めないブラジルU-17代表――「セルトンのハーランド」デッルが導いた劇的勝利と未来への希望
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最後まで諦めない力――ブラジルU-17代表、デッル選手とともに掴んだ劇的な勝利
サッカーファンにとって、「劇的な勝利」という言葉ほど心が震えるものはないかもしれません。
2025年11月21日、インドネシアで行われているFIFA U-17ワールドカップ――。
この日、ブラジル代表は難敵モロッコとの死闘を制し、準決勝進出を果たしました。
この試合で脚光を浴びたのは、ひときわ輝く一人の若きプレーヤーでした。
バイーア(Bahia)の下部組織が生んだ至宝――愛称「セルトンのハーランド(Haaland do Sertão)」ことデッル(Dell)。
U-17代表で、彼は今や誰もが注目するストライカーです。
「試合は最後の一秒まで終わらない」――劇的すぎる展開
準々決勝の対戦相手は、U-17カテゴリーで急成長を遂げるモロッコ。 試合開始からお互いの意地と戦術がぶつかり合い、ピッチは張り詰めた空気に包まれていました。 先制点は前半16分。デッルがルアン・パブロからのパスを見事にゴールへと流し込みました。 ところが、モロッコは前半アディショナルタイムにシアド・バハのPKで追いつきます。試合は1-1のまま、後半へ。
後半も主導権はブラジルが握りましたが、なかなか勝ち越し点は生まれません。しかし、ここで終わらないのがカナリア軍団なのです。 試合終了直前、90+4分――「Dell aproveitou sobra de bola na entrada da área, driblou o goleiro e estufou as redes, selando a classificação canarinho.(デッルはエリア手前でこぼれ球を拾い、GKをかわしてネットを揺らし、カナリア軍団に勝利をもたらした)」。
ゴール直後、ピッチに歓喜と涙があふれたことは想像に難くありません。この“最後の一滴”が、勝敗を決したのです。
| 指標 | この試合の数値 | 大会通算・特記事項 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 出場時間 | フルタイム90分以上 | 複数試合フル出場継続 | ◎ 高いスタミナ |
| ゴール数 | 2ゴール(先制+決勝) | 大会通算5ゴール(チーム1位) | ◎ 圧倒的得点力 |
| 枠内シュート | 2/2(成功率100%) | 高いフィニッシュ精度 | ◎ 決定力高い |
| パス成功率 | 82% | 攻撃参加にも安定貢献 | ○ 安定 |
| ドリブル成功 | 1/1(成功率100%) | 狭いスペースでの打開力 | ○ 確実 |
| 守備貢献 | 3回のカット・1回のボール奪取 | 攻守バランス良好 | ◎ ストライカー以上の守備力 |
| ボールタッチ | 31回 | 試合全体への関与度高い | ○ チームの軸 |
「セルトンのハーランド」――デッルが描く新たなスター像
この勝利の立役者となったデッル。その活躍ぶりは数字にも明確に表れています。
- 90分以上、フルタイム出場
- 2本の枠内シュート、2ゴール
- パス成功率82%
- 1/1のドリブル成功、31回のボールタッチ
- 守備面でも3回のカット、1回のボール奪取
- 本大会通算5ゴールでチーム得点王
U-17大会でこれほどまでに攻撃も守備もこなせるストライカーは、なかなかいません。 彼はどんな時もゴールを貪欲に狙い、狭いスペースからもチャンスを生み出す。 地元で「Haaland do Sertão(セルトンのハーランド)」と呼ばれる理由も納得です。 自らの個性と仲間との連携が、いまのブラジルU-17を力強く引っ張っています。 サッカーを学ぶすべての世代に、その姿勢は潔く、力強いお手本と言えるのではないでしょうか。
- 攻撃的選手にも守備タスクを習慣化させる — デッルは2ゴールに加えて3回のカットと1回のボール奪取を記録した。FWだからといって守備免除にせず、ハイプレスと切り替えを当たり前の動きとして身につけさせる育成が強いストライカーをつくる。
- 延長・アディショナルタイムに力を出せるスタミナ練習を優先する — デッルの決勝ゴールは90+4分。インターバルトレーニングと「試合終盤の追い込み局面」を想定した練習メニューを定期的に取り入れ、試合を決める力を育てる。
- エリア手前のこぼれ球への反応とゴール前侵入を反射化する練習を毎回行う — 決勝ゴールはこぼれ球を拾いGKをかわした場面から生まれた。こぼれ球ゴール前シュートを毎練習で繰り返して、狙い続けるポジショニングを体に染み込ませる。
「アマレリーニャ」の新たな歴史
この大会でブラジルは、これで3試合連続の接戦突破。 「Mais um jogo do Brasil na Copa do Mundo Sub-17... Mais uma classificação emocionante, suada, sofrida e muito comemorada pela geração que vem dando o que falar com a Amarelinha.(またしてもU-17W杯でのブラジルは、感動的で苦戦しつつも劇的に準決勝進出を果たした)」というニュース原稿の冒頭の一文が、まさにすべてを物語っています。
「アマレリーニャ(Amarelinha)」は、ブラジル代表の愛称。 サッカー王国ブラジルのDNAは、このU-17世代にも、確かに受け継がれているのです。
- 90分を超えても諦めない姿勢が試合を変えることを子どもに伝える — 1-1で迎えたアディショナルタイム4分、デッルはこぼれ球に反応してGKをかわしゴールを決めた。「もう時間がない」と感じた瞬間こそがチャンスだと教えよう。
- 得点だけでなく守備でも貢献するストライカーの姿を観察させる — デッルは3回のカットと1回のボール奪取も記録した。「FWは点を取るだけでいい」を超えた全力プレーがチームを助けると観戦しながら子どもと確認しよう。
- 若い選手が世界舞台で輝く姿がわが子の夢を広げる話をする — バイーア下部組織出身のデッルが世界大会で活躍している。どんな場所で育ったかは関係なく努力と才能があれば世界に出られる。ペレの言葉「成功は努力・忍耐・学び・犠牲・愛の積み重ね」を親子で語り合う機会にしよう。
欧州勢との熱き戦い――準決勝の舞台へ
次なる相手はポルトガル。大会随一のタレント集団として名を連ねるヨーロッパの強豪との一戦です。 「A Seleção Brasileira já conhece o seu adversário nas semifinais da Copa do Mundo Sub-17: vai enfrentar Portugal...(ブラジル代表は、次戦U-17ワールドカップ準決勝でポルトガルと対戦することが決まった)」。
もうひとつの準決勝は、オーストリアvsイタリア。 ヨーロッパ勢が多く残った中、南米代表としての誇りを胸に、ブラジルはどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。
ポルトガル戦では、高度な個人技だけでなく、チーム全体の規律と切り替えの早さが問われるはずです。 この試合は、単なる勝負だけでなく、未来の大スターが世界へ羽ばたく瞬間を目撃する貴重な機会となるでしょう。 さて、あなたはこの素晴らしい物語の続きをどんなふうに予想しますか? 自分だったらどうプレーし、チームにどう貢献しますか? サッカーは、大人も子供も、みんなで語り合い、学び合うからこそ面白いスポーツです。
「サッカーの奇跡」はいつだって起こせる
最後まで諦めない者の姿――それを体現したブラジル代表、そしてデッル選手。
彼らのプレーには、毎回こう問いかけられている気がします。
「自分のベストを尽くして、ピッチを去るとき、そこに後悔はあるだろうか?」
勝敗は最後まで分からないからこそ、1分1秒を全力で駆け抜ける価値がある。
大人も子供も、今サッカーを楽しんでいるすべての人に、この準々決勝はかけがえのない希望を与えたはずです。
今回のコラムを、ペレの言葉で締めくくりたいと思います。 「O sucesso não é um acidente. É trabalho duro, perseverança, aprendizado, estudo, sacrifício e, acima de tudo, amor pelo que você está fazendo ou aprendendo a fazer.(成功は偶然の産物ではない。努力、忍耐、学び、勉強、犠牲、そして何よりも自分がしていることを愛する心――その積み重ねである)」。
サッカーの魅力も、人生の輝きも、最後まで惹きつけてくれるものだと信じて――。
